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台風後の空き家、屋根に上らず確認する方法|写真と近隣連絡

台風が過ぎた翌朝、無人の実家がどうなっているかを確かめに行く。真っ先に思い浮かぶのは屋根ですが、そこへ上ることだけは選ばないでください。濡れた屋根は被害を確認する場所ではなく、事故が起きる場所です。このページでは、屋根に上らずに損傷の有無を見当づける順番、飛んだ部材が近隣に及んだときの最初の動き、保険会社へ渡す写真の残し方、そして応急処置と本修理をどう切り分けるかを、その日から実際に動ける形で並べます。判断が必要な場面では、どこまでを自分で決めてよく、どこからを保険会社・市の窓口・建物や税の専門家へ渡すのかも合わせて書きます。

台風後の空き家、屋根に上らず確認する方法|写真と近隣連絡について家族が資料を確認し、次の順番を話し合う写真風イメージ

まず結論

台風後の空き家点検を、屋根に上らずに進めるための手順書。地上八か所の定点と二階窓からの観察、屋根材ごとに先に傷む場所、飛散物が隣家へ及んだときの三十分、風災の保険金請求で効く写真の撮り方、応急処置と本修理を同じ日に決めないための考え方までを扱います。

台風後の空き家、屋根に上らず確認する方法|写真と近隣連絡で定期点検を示すピクトグラム
定期点検台風後の空き家、屋根に上らず確認する方法で最初に見る「定期点検」
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台風の翌朝、屋根には上らないと先に決めておく

上らないと決めてしまうと、その日にやることの順番が自然に決まります。安全の確認、写真、連絡。この三つだけで初日は足ります。

風が弱まった直後の屋根は、見た目より足場が悪くなっています。瓦は一枚ずれるだけで隣との噛み合わせが外れ、体重をかけた瞬間に滑ります。化粧スレートは濡れると靴底が効かず、割れた破片が斜面に散っていることもあります。金属屋根は表面に水の膜が残り、勾配が緩くても踏みとどまれません。二階建ての軒先までは四メートル前後あり、その高さでも落ち方によっては命に関わります。落ちる先は硬い土間か、割れたガラスの上か、倒れたブロックの角です。

空き家の屋根が、住んでいる家の屋根と同じ強さを保っているとも限りません。人が住まなくなると窓の開け閉めが止まり、小屋裏に湿気がこもります。瓦を留める瓦桟や、その下の野地板が湿ったまま何年も置かれると、板そのものが柔らかくなります。外から見て何ともなくても、乗った瞬間に踏み抜くことがある。上るための足がかりも同じで、雨上がりの土は緩んで脚立が沈み、ベランダの手すりは固定金物が錆びています。上る前提の設備の方が先に古くなっている、と考えてください。

もう一つ大きいのは、たいてい一人で行くという条件です。実家の様子を見に行くのは単独になりがちで、周囲に人はいません。台風の翌日は停電が残っていることもあり、雨戸を閉めた家の中は昼でも暗い。倒れても、次に誰かが気づくのは何時間も先になります。どうしても現地へ向かうなら、着いた時刻と、何時までに連絡がなかったら見に来てほしいかを、家族の誰かに先に伝えておいてください。これは屋根の話というより、無人の家に一人で入ることへの備えです。

上ったことが、後になって不利に働く場面もあります。風災の保険金は「その台風で壊れたのか」という点で判断されます。ところが所有者が屋根の上を歩き回った後だと、風で外れた瓦と、踏んで割った瓦の区別がつきにくくなる。撮った写真も、上る前と後で状態が変わってしまいます。損傷を確かめるつもりの行動が、請求のときに説明しづらい状況を自分で作ってしまう。触らずに残しておいた方が、話は単純に済みます。

敷地の外側にも目を配ってください。台風の後は折れた枝や倒れた庭木が道路にかかっていることがあり、電線が垂れ下がっている場合もあります。垂れた電線は、切れているように見えても絶対に触れない。距離を取って、送配電の事業者と市へ連絡します。天竜川沿いや太田川沿いの低い土地、海側の地区では、冠水がまだ引いていないこともある。出かける前に市の防災ページで通行止めと冠水の情報を見ておくと、現地まで行って引き返す無駄が減ります。

台風の後の数日は、屋根工事をうたう訪問が増える時期でもあります。「近所で工事をしていて、お宅の屋根がずれて見えた」「今から上って写真を撮ってきます」と切り出され、点検の同意書や工事の契約書をその場で求められることがある。無料点検そのものが問題なのではなく、内容を確かめる前に署名してしまうことが問題になります。訪問を受けて契約した場合には、原則として一定期間内の申込みの撤回や解除ができる取扱いがありますが、そもそも署名しないで済ませる方が早い。社名と担当者名、連絡先を控えて、こちらから掛け直すと伝えれば足ります。

そして実際のところ、上らなくても分かることの方が多い。屋根の異常は、たいてい先に地面へ出ます。落ちた瓦の破片、めくれた板金の切れ端、白い漆喰のかけら、抜けた釘、スレートの表面が粒になって溜まったもの。庭や隣地に落ちているものを拾い集めるだけで、どの面が傷んだかの見当がつきます。二階の窓から下屋を見下ろせば、瓦のずれや谷の詰まりも見える。上らずに集められる情報を全部集めてから、必要なら専門の業者に上ってもらう。この順番で困ることはまずありません。

初日の行動は、安全の確認、写真、連絡の三つに絞ってください。修理をどうするか、どの業者に頼むかを当日に決めない。台風の直後は、建物の状態も、業者の空きも、保険会社の受付の混み具合も動いている最中です。急いで決めた分だけ、後から選べる手が減ります。その日に決めるべきなのは「次にいつ、誰が、何を確かめに来るか」だけで、それ以上を持ち帰る必要はありません。

持ち帰るものが決まっていると、帰り道で迷いません。撮った写真の入った端末、拾った部材を入れた袋、その日の記録を書いた紙。この三つを持って帰り、翌日以降に保険会社と業者へ渡します。逆に、その場で処分してしまったもの、片付けてしまった状態、上って踏んでしまった屋根は、二度と元には戻せません。何もしないで帰るのが不安になる気持ちは分かりますが、初日にできる最善は、状態をそのまま残して記録することです。

  • 現地へ向かう前に、通行止め・冠水・停電の情報を市や県の公式ページで確かめる
  • 単独で行くなら、到着予定時刻と、連絡がない場合に見に来てほしい時刻を家族へ伝えておく
  • はしごや脚立など、屋根に上るための道具は最初から車に積まない
  • その場で点検の同意書や工事の契約書に署名しない。社名と連絡先を控えて掛け直す
  • 垂れ下がった電線と倒れた樹木には近づかず、事業者と市の窓口へ位置を伝える

図1台風が過ぎてから一か月の、動ける順番

台風が過ぎてから一か月の、動ける順番左から右へ時間が進みます。屋根に上る欄はどこにもありません。前半は情報を集める時間、後半はそれを渡す時間で、順番を飛ばすと後半でやり直しが起きます。急ぐべきなのは連絡であって、修理の決定ではありません。暴風のうちは動かない風が吹いている間に外へ出ない。飛来物は見えない方向から来る。雨戸の音や瓦の落ちる音がしても、確認は風が抜けてからにする。当日行ける状態かを先に調べる通行止め、冠水、停電、倒木。市の防災ページと道路の情報を見てから出発する。着いてから引き返すのが一番もったいない。翌日地上を一周して撮る定点八か所から引きと寄りを撮り、落ちている部材を拾って袋に入れる。二階の窓から下屋を見下ろす。ここまでが所有者の仕事。2〜3日保険会社と近隣へ連絡する契約している保険会社か代理店へ第一報。隣家に及んでいれば同じ日に声をかける。業者の順番待ちもこの時期から始まる。1週間応急処置を業者に頼む雨を止めるための一時的な処置。作業前後の写真と領収書を残す。この段階でも本修理の契約は結ばない。1か月本修理の中身を比べる見積の数量と足場、下地の扱いを並べて読む。この家を今後どうするかと一緒に決める。急がなければ比較ができる。初日に決めるのは「次に誰が何を確かめに来るか」だけでよい。修理の判断を前へ詰めるほど、選べる手は減っていく。
左から右へ時間が進みます。屋根に上る欄はどこにもありません。前半は情報を集める時間、後半はそれを渡す時間で、順番を飛ばすと後半でやり直しが起きます。急ぐべきなのは連絡であって、修理の決定ではありません。

地上八か所と二階の窓から、毎回同じ順で見る

思いついた場所から探すと、必ず見落としが出ます。道路から一周し、屋内から見上げ、落ちているものを拾う。この三つを毎回同じ順にすると、次の台風のときに前回と比べられます。

持ち物から決めておきます。双眼鏡か望遠の効くスマートフォン、懐中電灯、軍手、長靴、頭を守れる帽子かヘルメット、落下物を入れるビニール袋と油性ペン、寸法の目安になるメジャーかスケール、記録用の紙。脚立とはしごは持って行かない。忘れたのではなく、最初から持たないと決めておくと、現地で気が変わりません。夏の巡回なら虫よけと飲み水も要ります。無人の庭は草が伸びていて、足元が見えないことが多いためです。

見る順路は、道路側の正面から時計回りに敷地を一周する形にします。建物の四隅と、東西南北それぞれの面の正面。合わせて八か所を定点にして、毎回同じ立ち位置から撮ります。足元の目印を決めておくと再現しやすい。マンホールのふた、電柱の根元、ブロック塀の継ぎ目のように、動かないものを選びます。同じ位置から撮った写真が二回分そろうと、色や角度の違いに惑わされずに変化だけを拾えます。

屋根で見る場所は決まっています。棟、平部、谷、ケラバ、軒先、雨樋、破風、軒天。棟は屋根のてっぺんの線で、これがまっすぐでなくなっていたら中の土や下地が動いています。谷は二つの屋根面が合わさる溝で、落ち葉や折れた枝が詰まりやすい。軒天は軒の裏側の板で、ここが茶色く変色していれば雨が回っている疑いがあります。雨樋は外れているかどうかより、あふれた水が外壁を伝った跡が残っていないかを見ます。

屋根材によって、先に傷む場所が違います。和瓦やセメント瓦なら棟とその漆喰、軒先の一列目、ケラバの端。化粧スレートなら棟板金と、それを留めている釘と貫板で、釘が抜けて板金が浮くところから壊れ始めます。金属屋根なら軒先の折り返しとけらば水切り、留め具のビス。下屋やベランダの屋根は、壁との取り合いの板金と、ポリカーボネートの波板が弱点です。自分の家がどれに当たるかを一度確かめておくと、見る場所が半分に絞れます。

二階の窓は、上らずに屋根へ近づける数少ない場所です。窓を開けて、一階部分の屋根、いわゆる下屋や庇を見下ろす。瓦のずれ、割れ、谷の詰まり、板金の浮きが真上から見えます。ただし、身を乗り出さないこと。サッシの枠を持ち、上半身は室内に残したまま、腕だけ伸ばして撮ります。テレビアンテナが傾いていないか、太陽光パネルを設置していれば押さえの金物が緩んでいないかも、この位置から確認できます。

屋内からの確認は、雨が止んで乾いてしまう前が勝負になります。天井と壁のしみ、特に外壁側の上の隅、窓の上、階段の吹き抜けの天井を見ます。押入れやクローゼットの天井に点検口があれば、ふたを外して懐中電灯を差し入れる。差し入れるだけで、小屋裏へ上がらない。濡れた木や湿った断熱材のにおいは、しみが出るより先に分かることがあります。窓の内側の水滴は結露のこともあるので、外壁側から続いている筋かどうかで区別します。

落ちているものは、屋根の状態を語る一番はっきりした手がかりです。瓦の破片なら和瓦の面、白い漆喰のかけらなら棟、金属の切れ端なら板金、細かい砂粒のようなものならスレートの表面。捨てずに袋へ入れ、拾った日付と場所を書いておきます。捨てる前に、落ちていた位置と建物を一緒に写す。どの面から飛んだかが写真で説明できるようになります。隣の敷地に落ちていた場合は、勝手に入らず、声をかけてから取りに行きます。

建物以外にも、台風で壊れるものは並んでいます。カーポートの波板、物置の屋根と扉、フェンス、雨戸と網戸、エアコンの室外機、屋外の給湯器、ブロック塀のひび、庭木の折れた枝。これらは屋根と違って地上から手が届くので、片付けたくなります。ただし、写真を撮る前に動かさないでください。散らばった状態そのものが、風でどう壊れたかの記録になります。危険があるものだけ先にどけて、その理由も一緒に控えておきます。

最後に記録の書式をそろえます。日付、天気、風向き、見た場所、異常があった場所、そして見えなかった場所。この「見えなかった場所」を空欄にせず、はっきり未確認と書いておくのが大事です。北面は隣家が近くて見えなかった、二階の窓が固くて開かなかった、草が高くて基礎まわりに近づけなかった。次に行く人が同じところで止まらずに済みますし、業者に上ってもらうときの依頼内容にもそのまま使えます。

  • 定点は八か所。前回と同じ立ち位置、同じ画角で撮る
  • 二階の窓から見るときは枠を持ち、上半身を室内に残したまま見下ろす
  • 点検口は開けて懐中電灯を差し入れるだけにして、小屋裏へは上がらない
  • 落ちていた部材は、拾った場所を撮ってから袋に入れ、日付を書き添える
  • 見えなかった面は未確認と書き、次に誰がどう確かめるかを一行足す
屋根材ごとに、台風で先に傷む場所と、地上から見えるサイン
屋根の種類先に傷みやすい場所地上や二階窓から見えるサイン
和瓦・セメント瓦棟瓦と漆喰、軒先の一列目、ケラバの端棟の線が波打つ。瓦が一枚だけ黒く欠けて見える。白いかけらが地面に散る
化粧スレート棟板金と、留めている釘・貫板棟の金属が浮いて影ができる。板金ごと飛び、下地の木が線状に見える
金属屋根軒先の折り返し、けらば水切り、留め具端が反り返る。風がないのに金属の鳴る音がする。ビスが庭に落ちている
下屋・庇・ベランダ屋根壁との取り合いの板金、ポリカーボネートの波板波板が抜けて隣家側へ落ちる。壁に水の流れた筋が新しく残る

飛んだ部材が隣に及んだときの、最初の三十分

自分の家の部材が隣家へ届いていたら、確かめる順番が変わります。人の安全、危険の除去、撮影、声かけ。金額の話はこの四つの後です。

最初に確かめるのは、けがをした人がいないかどうかです。これは建物の話ではなく人の話なので、ほかのすべてに優先します。けがをしている人がいれば救急へ連絡し、こちらの家の部材が原因かもしれないという事実だけを伝えます。原因の断定も、費用の話も、その場では要りません。物損だけであることが分かったら、次に危険が残っていないかを見ます。道路に散った瓦の破片、割れたガラス、垂れ下がった電線、傾いた塀。

危険の除去は、自分の手が届く範囲だけにしてください。道路上のガラス片や瓦の破片は、軍手をして箒とちりとりで集められます。一方で、まだ屋根に引っかかっている部材、電線に触れているもの、一人で持てない重量物には手を出さない。道路にかかる倒木や落下物は、市道であれば市の道路の担当、県道と国道はそれぞれの管理者が窓口になります。位置を伝えるときは、住所より近くの目印と、どの方向から来て何が塞いでいるかを伝えると早い。

片付ける前に撮ります。散らばった状態は、後から作り直せない記録です。まず離れた位置から、自分の家と落ちた場所が一枚に入るように撮る。次に落下物と、当たった相手の物を一緒に撮る。最後に傷そのものへ寄る。相手の敷地に入って撮る場合は、先に断ってから入ります。断りなく敷地へ入って撮った写真は、後から気持ちの上でこじれる原因になりやすいので、順番を守った方が結果的に話が進みます。

近隣への声かけでは、詫びることと、賠償を約束することを分けて考えてください。うちの屋根から飛んだものがそちらへ行ってしまったこと、驚かせて申し訳ないこと、これは今すぐ言えます。修理費をこちらで持つ、いつまでに直す、といった約束は、保険会社に確認するまで待ちます。「加入している保険会社に今日中に連絡します。担当から連絡が入る形になると思いますので、状況をお伝えしてよいでしょうか」。この言い方なら、放置もしていないし、確約もしていません。

責任の所在については、法律上の一般的な枠組みだけ知っておけば足ります。土地の工作物の設置または保存に瑕疵があって他人に損害を与えた場合、原則としてその占有者、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が責任を負う、という取扱いが民法にあります。空き家では所有者が占有者を兼ねていることが多い。ただし、実際に責任が生じるかどうかは、建物の状態、風の強さ、日ごろの管理の様子で個別に判断されます。この線引きは記事でも宅地建物取引業者でも決められません。争いになりそうなら弁護士へ相談してください。

同じ日のうちに、契約している火災保険の会社か代理店へ連絡します。建物の損害だけでなく、他人への賠償を扱う特約が付いていることがあります。個人賠償責任の特約や、建物に関する賠償の特約がその例です。付いている場合、保険会社が相手方とのやり取りを引き受ける仕組みになっていることもあります。だからこそ、こちらが先に金額や責任を認めてしまうと、後の手続きが噛み合わなくなる。まず契約の中身を確かめ、それから相手へ伝える順番にしてください。

相手側が自分の保険で先に直す場合もあります。車に当たったなら相手の車両保険、屋根や窓に当たったなら相手の火災保険。その後、保険会社どうしで求償のやり取りが行われることがあります。相手が自分の保険を使うと言ってくれたときも、こちら側の保険会社には同じ内容を伝えておいてください。何も起きなかったことにせず、事実として登録しておく方が、後で話が戻ってきたときに動きやすくなります。

遠方に住んでいる場合は、最初の三十分をどう確保するかが課題になります。誰が最初に現地へ着けるのか。近隣の方に、こちらの携帯番号を渡してあるか。管理を頼んでいる人がいるか。台風のたびにこの三つを思い出すのは大変なので、実家の資料に書いて挟んでおきます。所在地、名義人、鍵の保管者、加入している保険の会社と証券番号、電気とガスと水道の契約状況、そして近隣で連絡がつく方。一枚にまとまっていれば、電話一本で人が動けます。

記録は、口頭のやり取りだけで終わらせないでください。日時、相手の名前、伝えた内容、こちらが約束したこととしていないこと、次に連絡する期限。これを当日中にメモにして、可能ならメッセージやメールで相手にも一度送ります。「先ほどはありがとうございました。保険会社へ連絡し、来週前半までにこちらから状況をお知らせします」。この一通があるだけで、言った言わないの余地が減り、家族の誰が引き継いでも同じ話ができます。

  • 人のけがの有無を最初に確かめ、原因の断定と費用の話はその場でしない
  • 道路の破片は軍手と箒で。電線がらみと重量物、屋根に残った部材には触れない
  • 片付ける前に、引き・落下物と被害物・傷の寄りの三枚を撮る
  • 詫びることと賠償の確約を分け、金額は保険会社に確認してから答える
  • やり取りの内容と次の連絡期限を当日中にメモし、相手にも一度文面で送る

図2隣へ及んだとき、誰が何を持っているか

隣へ及んだとき、誰が何を持っているか中心は事故そのもので、周りの四者はそれぞれ違うものを持っています。所有者は決定権を、保険会社は交渉の枠組みを、行政は道路と公共部分を、近隣は事実を持っている。持っていないものを相手に求めると話が止まります。空き家から飛んだ部材が隣家へ及んだ状けがの有無、物の損害、道路の危険、近隣との関係が同時に動いている場登記名義の所有者詫びを伝えること、保険会社へ連絡すること、業者を手配することを決められる。逆に、賠償額と法的責任をその場で確定させる立場にはない。火災保険の会社・代理店建物の風災補償と、他人への賠償を扱う特約の有無を確認できる。特約次第で相手方とのやり取りを引き受ける仕組みがある。第一報は当日に。道路の管理者と市の窓口市道・県道・国道で連絡先が分かれる。道路上の倒木や落下物、災害廃棄物の出し方、罹災証明の扱いを案内するのはここ。被害を受けた近隣何時ごろ、どちらの方向から、何が飛んできたか。こちらが見ていない情報を唯一持っている。責任の話より先に、経緯を聞かせてもらう。決められる枠を作る公を担う事実を持つ四者に渡す情報は同じ形でよい。発生した日時、撮った写真、拾った部材、そして今分かっていないこと。分けて書くほど話が速く進む。
中心は事故そのもので、周りの四者はそれぞれ違うものを持っています。所有者は決定権を、保険会社は交渉の枠組みを、行政は道路と公共部分を、近隣は事実を持っている。持っていないものを相手に求めると話が止まります。

写真と書類の残し方で、保険の話の通りやすさが変わる

風災の保険金は、その台風で壊れたと説明できるかどうかで決まります。説明の材料は現地でしか集まらず、後から作れません。

まず自分の契約を見ます。住宅向けの火災保険には風災の補償が含まれていることが多いのですが、支払いの条件は契約によって違います。損害の額が一定額以上のときに支払う形になっているもの、決められた免責金額を差し引いて支払う形のもの、風災を対象から外しているものもあります。証券か契約内容のお知らせを開いて、風災という言葉がどう書かれているかを先に確かめてください。ここを見ないまま業者に相談すると、話が噛み合いません。

空き家であることを保険会社に伝えてあるかどうかも、早めに確かめておく点です。住宅として使っている建物を前提にした契約が、無人になった後も同じ条件で続くとは限りません。契約や経過によっては、住宅物件ではない扱いに変わる場合や、告知が必要になる場合があります。伝えていなかったこと自体を責める話ではなく、今の実態と契約を合わせておく話です。相続で名義が変わったのに契約者が亡くなった方のままになっている、というのもよくある形なので、合わせて確認します。

請求の期限にも触れておきます。保険金を請求する権利は、原則として一定期間で時効にかかる取扱いがあり、保険法では三年とされています。ただし契約や事案によって扱いが変わることがあるため、まだ猶予があるという前提では動かず、被害に気づいた時点で第一報を入れておくのが確実です。

事故の日付を特定します。どの台風の、いつ通過したときの被害なのか。気象の記録で通過日を確かめ、前回その家を見に行った日と今回の日付を並べます。前回が三か月前なら、その間に台風が二つ来ていたかもしれない。どの日と結びつけるかで説明のしやすさが変わるので、巡回の日付を普段から控えておく意味はここにあります。日付が分からない被害は、経年劣化と見分けがつきにくくなります。

写真は、同じ場所を三段階で撮ります。建物全体が一枚に入る引き、傷んでいる面の全体、そして損傷部分への寄り。この三枚が一組で、どこの何かが分かる。寄りだけを大量に撮っても、どの面のどこなのかが伝わりません。損傷が複数あるなら、一か所ごとに三枚ずつ。撮影の日時が記録に残る設定になっているかも確かめてください。日付が分かるだけで、後から説明する手間がかなり減ります。

台風の前の写真を探すのも、地味ですが効きます。前回の巡回で撮った定点写真、外構工事や庭木の手入れをしたときの記録、家族の集まりで撮った写真の背景、不動産の資料に付いていた建物の写真。以前は棟がまっすぐだった、以前は雨樋が付いていた、と示せる材料があると、風災と経年劣化の切り分けが進みます。何もなければ今回の写真が最初の一枚になるので、次の台風に備えて定点撮影を始める意味も出てきます。

落下物と破片も撮っておきます。捨てる前に、落ちていた位置で一枚、集めた状態で一枚。集めた写真にはメジャーを一緒に置くと、大きさや量が伝わります。瓦なら何枚分か、板金なら何メートル分か。これは修理の見積を取るときにも使えます。袋に日付を書いて残しておけば、後から実物を見てもらうこともできます。屋根に上らずに集めた材料が、結果的に一番説明の役に立ちます。

修理の見積書は、保険の手続きでも求められることが多い書類です。工事の内訳が項目ごとに分かれ、数量と単価が書かれているもの。屋根の面積、板金の長さ、瓦の枚数といった数量が入っていると、写真と突き合わせられます。すべてが一式とだけ書かれた見積は、金額が妥当でも説明に使いにくい。足場を組むかどうか、既存の材料の撤去と処分費を含むかどうかも、はっきり書いてもらってください。

台風の後には、保険金の請求を代行すると持ちかける連絡も来ます。保険金は契約者本人が請求するのが原則で、代行をうたう契約には手数料や、保険金が支払われなかった場合の扱い、途中でやめるときの条件が書かれていることがあります。署名の前にその部分を読み、判断がつかなければ、契約している保険会社か代理店に「こういう提案を受けているが」と直接聞いてください。聞いた事実と回答も、日付を付けて残しておきます。

市町村が出す罹災証明については、対象となる被害の種類、申請できる期間、必要な書類が市町ごとに異なります。空き家がどう扱われるかも含めて、磐田市や袋井市など該当する市町の窓口へ先に確認してください。税の面では、被災した家屋について固定資産税の減免や、所得税の雑損控除、災害減免法による取扱いが関係することがありますが、適用できるかどうかは状況によります。市町の税務担当や税理士、税務署へ確かめる形にしてください。

  • 証券を開き、風災の補償の有無と、支払いの条件がどう書かれているかを読む
  • 無人になっている事実と現在の名義を、保険会社に伝えてあるかを確かめる
  • 被害に気づいた時点で第一報を入れる。書類集めはその後で構わない
  • 一か所につき引き・面全体・寄りの三枚を組にして撮り、日時を残す
  • 代行をうたう提案を受けたら、署名の前に保険会社へ直接内容を確認する
手続きで必要になりやすいものと、どこから手に入れるか
そろえるもの入手先気をつける点
保険金請求書・事故内容の報告書契約している保険会社または代理店事故の日を書く欄がある。どの台風の通過日かを先に確かめておく
損害箇所の写真自分で撮影一か所につき引き・面全体・寄りの三枚。撮影日時が残る設定にする
修理の見積書屋根・板金の工事業者数量と単価が分かれたもの。足場と撤去処分費の扱いを明記してもらう
罹災証明書市町の担当窓口対象・申請期間・必要書類は市町で異なる。空き家の扱いも含め事前に確認
建物の登記事項証明書法務局名義の確認を求められる場合に備える。相続の名義変更が済んでいるかも見る

応急処置と本修理を、同じ日に決めない

雨を止める処置と、屋根をどう直すかの決定は別の話です。前者は急ぎますが、後者はこの家を今後どうするかと一緒に決めます。

応急処置は、次の雨で被害を広げないための一時的な手当てです。防水シートをかけて土のうで押さえる、めくれた板金を仮に留める、割れた窓を板でふさぐ。このうち屋根の上での作業は、すべて業者に頼んでください。応急処置だからこそ足場もなく手早く行われるので、慣れていない人が上るには一番危ない作業です。地上でできる範囲、たとえば飛びそうなものを片付ける、割れた窓を内側からふさぐといったことに留めます。

台風の後は、屋根屋も板金屋も一斉に混みます。順番待ちになるのが普通なので、連絡した日と会社名、応対した方の名前、いつごろ来られると言われたかを控えておいてください。複数の会社に声をかけるのは構いませんが、それぞれに「他社にも相談している」「まだ決めていない」と正直に伝えます。伝えておかないと、先に来た会社が着工の準備を進めてしまい、断りにくくなります。

応急処置にかかった費用も、保険の対象になることがあります。作業の前と後の写真、いつ誰がどんな処置をしたかのメモ、そして領収書を残してください。シートをかけた状態の写真は、損傷の位置を隠してしまうので、かける前の写真が特に大事になります。業者に作業前の撮影を頼んでおくと確実です。写真をもらえるかどうかは、依頼のときに一言確認しておきます。

本修理には段階があります。ずれた瓦を戻す、割れた数枚を差し替えるといった部分の補修。棟を積み直す、棟板金と下地の貫板を交換するといった、線の単位の修理。既存の屋根の上に新しい材を重ねるカバー工法。既存を撤去して下地から作り直す葺き替え。下に敷いてある防水のルーフィングや野地板まで濡れているかどうかで、どこから手を付けるべきかが変わります。表からは分からないので、業者に見てもらう部分です。

見積を読むときは、金額の総額より内訳を見ます。数量が入っているか、足場が別項目になっているか、既存材の撤去と処分の費用が含まれているか、下地の補修が出てきたときの追加費用がどう扱われるか。この四つを各社に同じように聞くと、金額の差が何から来ているかが見えます。安い見積が足場を含んでいなかった、というのはよくある食い違いです。比べる前に、同じ条件で出してもらうことが先になります。

空き家の場合、修理の判断は、この家を今後どうするかと切り離せません。当面は持ち続けて管理を続けるのか、数年のうちに売るか解体するのか。ここが決まらないうちに大きな工事の契約をすると、後で無駄になることがあります。逆に、雨が入り続けている状態を放置すると、どの道を選んでも条件が悪くなります。雨を止める処置は先に、屋根をどう作り直すかは家の方針と一緒に、という順番になります。

現況のまま売るという道もあります。ただし、修理にかけた費用がそのまま価格に乗るとは限りません。買った人が自分の考えで直す前提の値付けになることもあり、直してから売った方が得かどうかは、建物の状態、立地、周辺の取引の様子によります。判断の材料としては、修理の見積と、現況のままでの査定を両方取って並べるのが早い。片方だけ見ていると、比べようがありません。

解体を選ぶ場合は、費用のほかに確かめる点があります。家財が残っていればその処分、隣家との距離や前面道路の幅による作業のしやすさ、そして解体後の建物滅失の登記。空き家の解体に関する補助の制度は市町によって有無も要件も違うため、磐田市や袋井市など該当する市町の窓口へ直接確かめてください。建物がなくなると土地の固定資産税の扱いが変わる場合があるので、この点も事前に税務の担当へ確認しておくと想定外が減ります。

契約の前に、書面をそろえて読みます。工事の内容と範囲、着工と完了の予定、支払いの時期と方法、追加費用が出るときの取り決め、保証の有無。訪問を受けて契約した場合には、原則として一定期間内に申込みの撤回や解除ができる取扱いがあり、その説明を書いた書面が渡されるのが本来の形です。全額を先に払ってほしいと言われたら、その場で決めずに一度持ち帰る。台風の後の忙しい時期ほど、この一手間が効きます。

最後に、次の台風への備えを一つだけ足しておきます。今回飛んだものは、次も飛びます。カーポートの波板、物置、テレビアンテナ、雨戸、伸びすぎた庭木の枝。台風が来る前に片付けられるものは片付け、動かせないものは業者に固定を頼む。そして今回撮った定点写真を、次の比較の基準として保存しておく。屋根に上らずに済ませるための材料は、平時のうちに増やしておけます。

  • 屋根の上での応急処置は業者に頼む。地上でできる範囲だけ自分で行う
  • シートをかける前の写真を必ず残し、作業前後の撮影を業者にも依頼する
  • 見積は数量・足場・撤去処分費・下地追加の四点を同じ条件で各社に聞く
  • 現況のままの査定と修理の見積を両方取り、並べてから方針を決める
  • 訪問を受けた契約は書面を確認し、全額前払いを求められたら持ち帰る

図3損傷の広がりと、この家をどうするかで直し方が決まる

損傷の広がりと、この家をどうするかで直し方が決まる縦軸は家の方針、横軸は損傷の広がりです。同じ被害でも、持ち続けるのか手放すのかで、かける費用の意味が変わります。どのマスでも雨を止める処置は先に行い、その後の工事だけをこの表で分けてください。横軸=損傷の広がり(一部にとどまるか、面や下地まで及んでいるか) / 縦軸=この家を当面持ち続けるか、数年内に手放すか一部にとどまる(棟の一部・板金の浮き・雨樋)面や下地に及ぶ(めくれ・雨漏り・野地板まで濡れ)当面は持ち続けて管理する部分補修で止め、点検の間隔を決める直す範囲が小さいので、費用も期間も読める。直した箇所を定点写真に加え、次の台風の後に同じ位置から比べられるようにしておく。下地から直す前提で見積を取る表面だけ直しても雨が止まらないことがある。ルーフィングと野地板の状態を見てもらい、葺き替えとカバー工法を費用と条件で比べる。数年内に売却か解体を考えてい雨を止める分だけ直し、査定を先に取る大きく直す前に、現況のままの価格を聞いてみる。工事費が価格に乗るとは限らないため、判断の材料をそろえてから決める。直して売るか、現況で渡すかを費用で比べる修理見積、現況査定、解体費用の三つを並べる。解体の補助や土地の税の扱いは市町と税務の担当へ確かめてから、数字を入れる。どのマスにいても、応急処置の写真と領収書は残す。方針が変わっても、記録だけは次の判断にそのまま使える。
縦軸は家の方針、横軸は損傷の広がりです。同じ被害でも、持ち続けるのか手放すのかで、かける費用の意味が変わります。どのマスでも雨を止める処置は先に行い、その後の工事だけをこの表で分けてください。

このページ固有の確認メモ

ここからは「台風後の空き家、屋根に上らず確認する方法|写真と近隣連絡」で特に確認したい内容を、事実、避けたい判断、手元資料に分けて示します。すべてを一度に終える必要はありません。確認できた項目には日付と根拠を添え、分からない項目には担当者と再確認日を付けてください。家族が別々の時間に作業しても、同じ一覧へ戻れる状態を目指します。

確認しておく事実

この欄は、方針を決める前に共有したい事実です。家族の記憶だけで確定せず、通知書、契約書、公式ページ、撮影日が分かる写真など、確認に使った根拠を隣へ書きます。該当しない項目も削除せず「該当なし」とした理由を残すと、後から同じ調査を繰り返さずに済みます。

  • 濡れた屋根は確認する場所ではなく事故が起きる場所で、空き家の下地はさらに読めない
  • 屋根の異常は先に地面へ出る。落下物の種類と位置で、傷んだ面の見当がつく
  • 定点を八か所決めて同じ立ち位置から撮ると、次の台風のときに変化だけを比べられる
  • 隣家へ及んだときは、詫びることと賠償の確約を分け、金額は保険会社の確認後に答える
  • 写真は一か所につき引き・面全体・寄りの三枚を一組にし、撮影日時が残る設定にする
  • 無人になっている事実と現在の名義を、保険会社に伝えてあるかを確かめておく
  • 雨を止める処置は急ぎ、屋根の作り直しはこの家の方針と一緒に決める

避けたい判断

この欄に当てはまる可能性があるときは、契約や処分をいったん止めます。一般例を対象の家へ当てはめたのか、資料で確かめたのかを区別し、不足情報を質問へ直してください。法務、税務、測量、建物、行政など別分野の判断が必要なら、回答できる相談先へ切り分けます。

  • 確認のつもりで屋根に上り、風で壊れた損傷と踏んで割った損傷を混ぜてしまう
  • 散らばった状態を撮る前に片付け、風でどう壊れたかを説明できなくする
  • 訪問を受けたその場で点検の同意書や工事の契約書に署名する
  • 近隣に対して、費用の負担や修理の時期を保険会社へ確認する前に約束する
  • 落ちていた瓦や板金を、位置を撮らないまま処分してしまう
  • 一式とだけ書かれた見積を数社から集め、何が違うのか比べられなくなる
  • 家をどうするかを決めないまま、大きな工事の契約を先に結んでしまう

手元で探すもの

見つけた資料には名称、発行年、原本の保管者を記します。古い資料も経緯を知る手掛かりになるため、最新版と違うだけで捨てないでください。見つからない場合は空欄にせず、再取得できるか、誰に所在を尋ねるか、いつ再確認するかを決めると次の相談準備になります。

  • 台風の通過日と、前回その家を見に行った日
  • 通行止め・冠水・停電の状況
  • 定点八か所からの引きの写真
  • 棟・谷・軒先・ケラバ・雨樋・破風・軒天の状態
  • 二階の窓から見た下屋と庇
  • 天井と壁のしみ、点検口から見た小屋裏の様子
  • 地面と隣地に落ちていた部材の種類と位置
  • カーポート・物置・フェンス・アンテナ・室外機
  • 近隣への声かけの日時と、伝えた内容
  • 保険会社への第一報の日と、担当者名
  • 応急処置の作業前後の写真と領収書
  • 見積書の数量・足場・撤去処分費の記載

よくある質問

地上から見ただけで、屋根の被害がないと言い切れますか

言い切れません。地上と二階の窓から分かるのは、目に見える範囲のずれ、欠け、めくれ、落下物までです。防水のルーフィングや野地板の状態、細かな割れは近くで見ないと分かりません。地上で集めた写真と落下物を材料にして、必要なら屋根の専門業者に見てもらう順番にしてください。

台風の翌日にすぐ業者を呼ぶべきですか

雨漏りが起きている、部材が隣家や道路へ落ちる恐れがあるといった場合は、応急処置のために早く連絡した方がよいです。ただしそれは応急処置の依頼であって、本修理の契約とは別に扱ってください。台風の後は各社が混むので、連絡した日と会社名を控え、来られる時期の見込みを聞いておきます。

屋根から飛んだ瓦で隣の車が傷つきました。すぐ弁償すると言うべきですか

驚かせたことへのお詫びはその場で伝えて構いませんが、金額や負担の確約は待ってください。加入している火災保険に他人への賠償を扱う特約が付いていることがあり、付いていれば保険会社が相手方とのやり取りを引き受ける仕組みがある場合もあります。まず保険会社へ連絡し、その旨を相手にも伝える形が安全です。

空き家でも火災保険の風災補償は使えますか

契約の内容によります。住宅として使っている前提の契約が、無人になった後も同じ条件で続くとは限らず、告知や契約の切り替えが必要な場合があります。名義人が亡くなったまま契約が残っていることもあります。被害の有無にかかわらず、一度、契約している会社か代理店に現在の状況を伝えて確認してください。

以前の写真が一枚もありません。風で壊れたと説明できますか

前の写真がなくても、落下物、破片の位置、台風の通過日、近隣の証言といった材料は集められます。ただ比較できる写真があるに越したことはないので、今回撮ったものを次の基準として保存してください。定点を八か所決めて同じ位置から撮る習慣が、次の台風のときに効いてきます。

被災した空き家について、税が軽くなる制度はありますか

被災した家屋に関して、固定資産税の減免や、所得税での雑損控除、災害減免法による取扱いが関係する場合があります。ただし対象となる被害の程度や申請の期間、空き家の扱いは制度ごとに条件が異なります。適用の可否は、市町の税務担当や税理士、税務署へ具体的な状況を示して確認してください。

公式出典・確認先

制度や受付条件は変わることがあります。最終判断の前に、リンク先の最新情報と担当窓口を確認してください。

  1. ふじがおか実家カルテ|住所で分かること(fudosan.atawi.link)カルテで整理する範囲と、現地・専門家確認が必要な範囲を確認確認日:2026-08-27
  2. 国土交通省|空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報(www.mlit.go.jp)管理不全空家等・特定空家等に関する制度と指針を確認確認日:2026-08-27
  3. 国土交通省|空き家対策 特設サイト(www.mlit.go.jp)管理不全空家制度の概要と所有者が行う管理の考え方を確認確認日:2026-08-27
  4. 磐田市|大雨への備え(www.city.iwata.shizuoka.jp)磐田市ハザードマップ、洪水・冠水情報への公式入口を確認確認日:2026-08-27
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大石 浩之

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役・宅地建物取引士(静岡県知事 第027186号)。静岡県磐田市見付を拠点に、磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎市・湖西市・浜松市で、相続不動産・空き家・実家じまいの相談に対応。家族が次に確認する事項を、判断を急がず、地域の実務と公的情報を分けながら整理しています。