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空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先

無人になった実家で生き物の被害が見つかったとき、最初に迷うのは「どれくらい急ぐのか」と「どこへ電話するのか」の二つです。ハチ、ネズミ、イタチやハクビシン、シロアリは、被害の出方も、放置したときに失うものも、そもそも自分で手を出してよい範囲すら違います。同じ駆除という言葉で束ねると、今日中に動くべきものと、季節を待って構わないものが混ざってしまいます。このページでは、四つの被害を人に届くかどうかの順に並べ直し、発見した日に何を記録するか、種類ごとにどんな兆候を見るか、市町の窓口と民間業者のどちらへ渡すか、そして費用と売却時の伝え方までを、実際に動ける順番で整理します。

空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先について家族が資料を確認し、次の順番を話し合う写真風イメージ

まず結論

急ぐ順番は、建物の傷み具合ではなく人との距離で決まります。刺される・噛まれる可能性があるもの、敷地の外へ影響が出るもの、構造を弱らせるもの、衛生と臭いの順。発見した日にやるのは駆除ではなく、触らずに撮って記録することです。イタチやハクビシンは原則として許可なく捕獲できず、実務は追い出して入口を閉じる形になります。費用は駆除・原状回復・再発防止の三層で見積もりを分け、被害と対処の記録は売るときの資料としてそのまま効いてきます。

空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先で定期点検を示すピクトグラム
定期点検空き家のハチ・ネズミ・シロアリで最初に見る「定期点検」
空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先で防犯を示すピクトグラム
防犯施錠・郵便・照明を確認
空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先で漏水を示すピクトグラム
漏水水回りの兆候を早く発見
空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先で近隣影響を示すピクトグラム
近隣影響庭木・雑草・飛散を管理

放置で建物の価値が落ちる四つの被害と、見つけた日にすること

ハチ・ネズミ・中型の獣・シロアリは、被害の速さも失う価値の中身も違います。この章では四つを人との距離で並べ直し、発見した日に駆除より先にやるべきことを決めます。

空き家で見つかる生き物の被害は、四つに分けると動きやすくなります。人を刺すハチ、配線や食品をかじるネズミ、天井裏に住みついて糞尿を落とすイタチやハクビシン、そして木材を食べるシロアリ。この四つは、被害が表に出るまでの速さがまるで違います。ハチは今日にも人身事故になり得ますが、シロアリは何年もかけて土台と柱を弱らせ、気づいたときには床が沈んでいます。獣はその中間で、数か月から一年で天井のクロスに染みが広がり、臭いが建物全体に回ります。

急ぎ方の順番は、建物の傷み具合ではなく人との距離で決めます。第一に、人が刺される・噛まれる可能性があるもの。第二に、隣家や通学路など敷地の外へ影響が出るもの。第三に、建物の構造を弱らせるもの。第四に、衛生と臭いの問題。この並べ方をすると、軒下のハチの巣は庭の切り株のシロアリより先になります。同じハチでも、裏庭の奥にある巣より、玄関先や郵便受けの真上にある巣のほうが先です。危険度は生き物の種類だけでは決まらず、人が通る場所との距離で変わります。

見つけた日にやることは、駆除ではありません。触らない、近づかない、記録する。この三つです。ハチなら巣の真下と飛行の通り道に立たず、数メートル離れてズームで撮ります。獣なら糞や足跡をそのまま残し、掃いてしまわない。シロアリらしい羽アリなら、数匹をセロハンテープに貼るか、ふた付きの空き瓶に入れて残しておきます。業者が電話口で最初に聞くのは「何が、どこに、どれくらい」であり、これに答えられるかどうかで初回の見立ての精度が変わります。

写真は三枚一組にすると相手に伝わります。一枚目は建物全体で、家のどのあたりの話かが分かる引きの絵。二枚目は部位が分かる中間の距離。三枚目は寄りで、大きさの比較になるものを一緒に写します。名刺、五百円玉、単三電池のような身近な物で構いません。撮影日が残るので、二週間後に同じ位置から撮れば、巣が大きくなっているのか止まっているのかを比べられます。立ち位置を決めておくと、遠方に住む兄弟にも同じ状況が伝わります。

記録は、家族の誰が読んでも同じ意味になる形にします。発見日、発見者、場所(軒の東側、浴室の天井など)、見たもの、数や大きさ、においの有無、近隣から言われたことの有無。この七項目を一行にして、写真のファイル名と結びつけておきます。空き家は月に一度しか見に行かないことが多く、記憶に頼ると「前から少しあった気がする」で終わります。日付の入った記録だけが、被害がいつ始まったのかを後から示せます。

よくある失敗は、市販の殺虫剤をひと通り噴いてから業者へ電話することです。ハチは巣を離れて周囲へ散り、どこが本体か分からなくなります。シロアリは薬剤を避けて別の場所へ移動し、被害の広がりが読みにくくなります。ネズミも同じで、中途半端に追い立てれば別の部屋の天井裏へ移るだけです。噴霧は駆除の前段どころか、駆除の妨げになることがあります。何かしたい気持ちは分かりますが、その十分は写真と記録に使うほうが結果として早く終わります。

空き家であること自体が、四つの被害を見つけにくくしています。人が住んでいれば、羽アリが出た日に気づき、夜中の物音で目が覚め、ハチが増えれば洗濯物を干すときに分かります。無人の家では、最初に気づくのは所有者ではなく、隣の家の人か、検針や集配で敷地に入った人です。つまり連絡が届いた時点で、すでに他人が困っている段階に入っている。これが、空き家の生き物被害が近隣関係の問題に変わりやすい理由です。

制度の面でも放置は不利に働きます。国は空家等対策の推進に関する特別措置法にもとづき、周辺の生活環境に悪影響を及ぼしうる状態の空き家について、助言・指導から始まる段階的な仕組みを設けています。ハチの巣や獣の住みつきが近隣へ影響していれば、その対象に含まれ得ます。どの家が該当するかを判断できるのは自治体だけですが、いつ何を見つけ、どう対処したかの履歴を持っておくことは、どの場面でも所有者側の説明材料になります。

  • 発見日・場所・見たもの・数・においを一行で記録する
  • 引き・中間・寄りの三枚を撮り、寄りには大きさの比較物を入れる
  • 糞や足跡、羽アリの死骸を掃かずに残しておく
  • 業者へ連絡する前に市販の殺虫剤を噴かない
  • 近隣から指摘があった日と、その内容を控える
四つの被害と、急ぎ方の目安
被害外から分かる兆候急ぐ理由最初の相談先
ハチ軒下や戸袋の巣、同じ場所への出入り刺傷は当日起こる。配達員や隣家の人が先に遭う市の環境担当に扱いを聞き、駆除業者へ
ネズミ天井の軽い物音、散らばった糞、黒い擦り跡配線をかじると火災の恐れ。繁殖が早い防除業者。家に入るネズミは法の対象外とされる
イタチ・ハクビシン等重い足音、ためフン、天井の染みと獣臭断熱材まで尿が染みると内装工事になる捕獲の可否を市町の環境担当へ確認してから業者
シロアリ羽アリ、基礎の蟻道、床のきしみと沈み構造材が弱る。売却時の告知に直結する防除業者に写真付きの点検を依頼

図1見つけた日から次の季節までの動き方

見つけた日から次の季節までの動き方駆除の日程を決めるのは三番目です。最初の数日は記録と危険の切り分けに使い、そのうえで市町の窓口と業者へ渡します。遠方に住んでいる場合でも、当日と三日以内の作業は現地へ行った人への依頼で足ります。当日触らずに撮る距離を取って引き・中間・寄りの三枚を撮る。糞や羽アリは掃かない。殺虫剤も使わない。発見者と時刻をその場でメモに残す。3日人との距離で急ぎ方を決める玄関、郵便受け、通学路、隣家との境に近いかを確認する。人が刺される可能性があるものだけを先に切り出し、それ以外は待たせる。1週窓口と業者に振り分ける市の環境・生活衛生の担当へ扱いを確認したうえで、駆除業者へ写真を送る。獣の場合は捕獲の可否を先に市町へ確認する。2週見積もりを同じ条件でそろえる駆除・清掃消毒・封鎖・内装復旧を分けて出してもらう。追加費用が出る条件と保証の中身を書面かメールで残す。1か月施工後の状態を同じ位置から撮る作業前の写真と並べて比較する。報告書、施工日、会社名、保証の期限を一枚にまとめて保管する。翌季同じ場所を見直す封鎖箇所、軒回り、床下換気口、基礎際を再確認する。再発があれば保証の対象になるかを、期限内に問い合わせる。急ぐ判断は生き物の種類ではなく、人が通る場所との距離で決める。
駆除の日程を決めるのは三番目です。最初の数日は記録と危険の切り分けに使い、そのうえで市町の窓口と業者へ渡します。遠方に住んでいる場合でも、当日と三日以内の作業は現地へ行った人への依頼で足ります。

ハチの巣は「種類・位置・高さ」の三つを伝えてから頼む

同じハチでも、種類と巣のある場所で作業の性質と費用が変わります。この章では見分け方と、市町・業者へ電話する前にそろえる情報を具体的にします。

ハチで最初に決めるのは、駆除するかどうかではなく、何バチかです。空き家で問題になるのは主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの三つで、対応も緊急度も違います。スズメバチの巣は外側が紙のような外皮に覆われ、球や俵の形になり、表面にマーブル模様が出ます。アシナガバチの巣は外皮がなく、シャワーヘッドのように六角形の部屋がむき出しで下向きに付きます。ミツバチは板状の巣が何枚も垂れ下がり、近づくと甘い匂いがすることがあります。

作る場所も種類で偏ります。アシナガバチは軒下、ベランダの手すりの裏、物置の中、植木の枝先など、手の届く高さに作ることが多い。スズメバチのうちキイロスズメバチは軒天の内側、屋根裏、床下、雨戸の戸袋のような閉じた空間を好み、外から見えないまま大きくなります。オオスズメバチは土の中や木の根元の空洞に作るため、草刈りで踏み込んで初めて気づく形になります。空き家の庭で草を刈る前に、地面から出入りする蜂がいないかを離れて眺める時間を必ず取ってください。

時期の見方も押さえておきます。春先、女王蜂が一匹で作り始めた巣はゴルフボールほどで、この段階なら選べる手が多くなります。梅雨を過ぎて働き蜂が増えると巣は急に大きくなり、夏の終わりから秋にかけては巣を守る反応が強くなります。月に一度の見回りしかしていない空き家では、前回は何もなかった軒下に、次の巡回では拳を超える大きさの巣がある、という飛び方をします。春と初夏の巡回で軒回りを見ておくと、秋の負担がまるで変わります。

巣そのものが見つからないのに蜂の出入りが多いときは、離れた位置から出入り口を探します。同じ方向へ繰り返し飛び込む先が、換気口の網の破れ、戸袋の隙間、瓦の下、基礎の通気口などにあるはずです。この出入り口の位置と地上からの高さが、費用を左右する最大の要素になります。屋根裏に人が入る必要があるのか、戸袋を一部外す必要があるのか、脚立で届く高さなのかで、作業そのものの性質が変わるためです。

依頼先は、まず物件のある市の環境や生活衛生を担当する窓口に電話し、その市でどう扱っているかを聞くところから始めます。自治体によって、業者を紹介する、費用の一部を助成する、公共用地のみ対応する、といった差があります。磐田市・袋井市・森町・掛川市で扱いが同じとは限らないため、必ず物件所在地の市町へ直接確認してください。なお消防へ通報しても、原則として一般の住宅にできた巣の駆除は消防の業務ではありません。人が刺されて緊急を要する場面を除き、手配は所有者側で行うことになります。

業者へ電話するとき、先にそろえておくと一度で話が終わる項目があります。物件の住所と目印、蜂の大きさと色、巣の形とおおよその直径、地上からの高さ、脚立や足場を置ける地面か、車が家の前まで入れるか、鍵を開けて屋内に入れるか、当日に立ち会えるかどうか。掛塚や見付の古い街区のように道幅が狭い地区では、高所作業車が敷地の前まで近づけず、脚立や梯子での作業になることがあり、その条件が見積もりに関わってきます。

費用は巣の位置と高さでかなり動きます。手の届く軒下のアシナガバチの巣と、屋根裏へ入って作業するスズメバチの巣では、同じ一件でも中身が別物です。電話口で聞ける概算はあくまで目安で、現地を見てからの金額が本当の数字になります。追加費用が発生する条件、たとえば戸袋を外す、天井の点検口を開ける、二回目の訪問が必要になる場合の扱いを先に聞き、書面かメールで残してもらってください。夜間や早朝の作業を求めると割増になることもあります。

空き家の場合、刺されるのは所有者ではありません。郵便や宅配の配達員、検針員、隣の家の人、庭に入り込んだ子ども。誰も住んでいない家の敷地で人身事故が起きたとき、管理の状況を説明できるかどうかは所有者側の課題になります。近隣から「蜂が多い」と言われたら、その日のうちに現地を見るか、行ける人に頼んで写真を送ってもらう。返事は「確認して、いつまでに連絡します」に留め、その場で駆除日や費用の負担を約束しないほうが、後の話がこじれません。

自分で取るかどうかの線引きも決めておきます。地上二メートル以内、巣が小さい、アシナガバチである、防護できる服装がある、日没後で周囲に人がいない、逃げ道が確保できている。この条件がすべてそろうなら市販品での対応も選択肢に入りますが、一つでも欠けるなら業者へ回してください。脚立からの転落は、刺されること以上に重い事故になります。無人の家では、倒れても誰にも気づかれません。

  • 巣の形(外皮に覆われた球か、六角がむき出しか)で種類の見当をつける
  • 地上からの高さと足場の可否を測ってから電話する
  • 物件所在地の市町の窓口へ、助成や紹介の有無を確認する
  • 追加費用が発生する条件を書面かメールで受け取る
  • 近隣への返事は確認の期限だけを伝え、作業日は業者確認後にする
空き家で見つかりやすい蜂と、巣のある場所
種類巣の見た目よくある場所扱いの目安
アシナガバチ外皮がなく六角の部屋がむき出し軒下、手すりの裏、物置、植木の枝先小さく低い位置なら選択肢は広いが、無理はしない
スズメバチ(軒・屋根裏)紙状の外皮に覆われた球や俵、マーブル模様軒天の内側、屋根裏、戸袋、床下見えない場所で大きくなる。業者へ渡す
スズメバチ(地中)外から巣が見えず、地面から出入りする土の中、木の根元の空洞、石垣の隙間草刈り前に出入りの有無を離れて確認する
ミツバチ板状の巣が何枚も垂れ下がる屋根裏、壁の中、床下、樹洞蜜と巣の撤去まで必要になる場合がある

天井裏の物音と臭いは、種類の見当をつけてから連絡する

ネズミと中型の獣では、所有者が自分でできることの範囲が法律上まったく違います。この章では兆候の読み方と、捕獲ではなく追い出して閉じるという実務の順番を扱います。

天井裏で音がする、という近隣からの連絡が最初のきっかけになることがよくあります。音の時間帯と質で、ある程度あたりが付きます。深夜にカリカリ、カサカサと軽い音が続くならネズミ。夕方から夜にかけてドタドタと重い足音や走る音が響くなら、イタチ、ハクビシン、アライグマといった中型の獣。日没の直後に軒下から次々と飛び出すならコウモリ。この段階で断定はできませんが、業者へ渡す情報としては十分に役立ちます。

糞は種類を分ける手がかりになります。ネズミの糞は米粒から大豆ほどの大きさで、通り道に沿ってあちこちに散らばります。中型の獣は同じ場所に繰り返し排泄する習性があり、天井裏の一角に山ができます。量が多いほど、住みついた期間が長いと考えられます。天井のクロスに黄色い染みが広がっている、家の戸を開けた瞬間に鼻を突く獣の臭いがする、という状態なら、すでに断熱材まで尿が染みていることが多く、駆除だけでは終わりません。

建物の外側にも痕跡は出ます。ネズミが繰り返し通る場所には、体の脂と埃で黒く光る擦り跡が残ります。軒天の板が一枚外れている、換気口の金網が破れている、瓦がずれて隙間が空いている、基礎の通気口の格子が壊れている、配管が壁を貫通する部分が塞がれていない。こうした場所の多くは、屋根に上らなくても地面から見上げるか、望遠で撮れば確認できます。無人の家で単独作業をしている以上、屋根の上や不安定な足場へは上がらないでください。

ここから先は、生き物の種類によって所有者が自分でできることが変わります。家に入るネズミ(クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミ)は鳥獣保護管理法の対象外とされ、所有者の判断で対処できます。一方、イタチ、ハクビシン、タヌキ、コウモリなどは同法の対象で、原則として許可なく捕獲したり傷つけたりすることはできません。アライグマは特定外来生物としての取扱いがあり、自治体の防除の枠組みが関わります。個別の可否と手続きは、市町の環境担当や県の窓口へ確認してください。

この制約があるため、実務は「捕まえる」ではなく「追い出して、入口を閉じる」が中心になります。忌避剤や光、音で出ていってもらい、出入りが止まったことを確認したうえで、侵入口を金網やパンチングメタルで塞ぐ。順番を間違えると、中に取り残された個体が死に、臭いとハエの発生という別の問題に変わります。子育ての時期に塞げば、動けない子が残ります。業者に頼むときは、封鎖の前に不在を確認する手順を取るかどうかを、必ず先に聞いてください。

清掃と消毒は、駆除とは別の作業として考えます。乾いた糞を箒で掃くと粉じんが舞い、吸い込む恐れがあります。防じんマスクと手袋、使い捨ての上着を用意し、できれば業者の作業範囲に含めてもらう。尿が染みた断熱材は交換、天井ボードが抜けていれば張替えという話になり、ここは駆除業者ではなく工務店やリフォーム業者の領域です。見積もりを取るときは、駆除・清掃消毒・封鎖・内装復旧の四つに分けて出してもらうと、会社ごとの比較ができるようになります。

空き家では再発の確認が抜けがちです。封鎖したその日で終わりにせず、一か月後と三か月後に同じ場所を見ます。新しい糞がないか、擦り跡が増えていないか、天井の染みが広がっていないか。前と同じ位置から撮った写真を並べれば、現地に行けない家族にも判断ができます。天井の点検口を開けるのが難しければ、封鎖した箇所の外側だけでも撮っておくと、次の相談のときに話が早くなります。

近隣への影響も忘れないでください。獣は一軒だけに住むわけではなく、屋根や庭木を伝って隣の家へ移ります。空き家が住処になっていると分かれば、周囲は「あの家が原因だ」と考えます。駆除と封鎖を行った事実、実施した日、依頼した会社を控えておき、聞かれたら日付で答えられるようにしておく。謝罪の言葉と、今後どうするかの約束は分けて話すほうが、後で無理が出ません。作業日をその場で口約束すると、業者の都合で守れなくなります。

屋根に接する庭木の枝を落とすと、そもそも上がってこられなくなることがあります。空き家の管理では、駆除と同じ日に庭木の剪定を頼めるかどうかを聞いておくと、一回の手配で済みます。遠州は冬に北西からの空っ風が強く、放置した枝が屋根や樋を傷めて隙間を作る原因にもなります。獣の話と庭木の話は別々に扱われがちですが、現地では同じ一か所の問題であることが多いのです。

  • 音の時間帯(深夜か夕方か)と、軽いか重いかを書き留める
  • 糞が散らばっているか、一か所に溜まっているかを撮る
  • 軒天、換気口、瓦のずれ、通気口を地面から見上げて確認する
  • 捕獲の可否を市町の環境担当へ確認してから業者に依頼する
  • 見積もりを駆除・清掃消毒・封鎖・内装復旧の四つに分けてもらう
  • 封鎖から一か月後と三か月後に同じ位置で写真を撮る

図2天井裏に住みついた生き物をめぐる立場と権限

天井裏に住みついた生き物をめぐる立場と権限駆除の可否を決めるのは所有者ではありません。ネズミと、鳥獣保護管理法の対象になる獣とでは、動かせる範囲が違います。業者へ電話する前に、どこまでが自分の判断でよいのかを分けてください。天井裏に入っている生き物捕獲してよいか、追い出すだけかを先に決める家に入るネズミクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミは鳥獣保護管理法の対象外とされ、所有者の判断で対処できる。市町・県の環境担当イタチ、ハクビシン、タヌキ、コウモリは原則として許可なく捕獲できない。アライグマは特定外来生物としての取扱いがある。防除・駆除業者追い出し、侵入口の封鎖、清掃消毒までを担当。捕獲を伴う場合の手続きも確認しておく。工務店・リフォーム業者尿が染みた断熱材の交換、天井ボードの張替えは駆除の見積もりに含まれないことが多い。自分で可許可が要る実務を担う復旧は別封鎖は、中に取り残しがないことを確認してから行う。
駆除の可否を決めるのは所有者ではありません。ネズミと、鳥獣保護管理法の対象になる獣とでは、動かせる範囲が違います。業者へ電話する前に、どこまでが自分の判断でよいのかを分けてください。

シロアリは床下に潜らなくても、外から兆候を拾える

羽アリ、蟻道、湿気の三つが基本の手がかりです。この章では自分で見てよい範囲と、業者を選ぶときに書面で確かめる項目を切り分けます。

シロアリの被害は、床下に潜らなくても外側から兆候を拾えます。まず羽アリです。ヤマトシロアリはおおむね春から初夏の日中に、イエシロアリは初夏の夕方から夜にかけて群れて飛ぶとされ、静岡県の平野部や沿岸部ではどちらも念頭に置いておく必要があります。ただし種類や時期の判定は専門の領域なので、見つけたら数匹を残しておき、実物を業者に見せるのが確実です。写真だけでは判断がつかないこともあります。

羽アリがシロアリかクロアリかは、三か所で見分けられます。腰にはっきりくびれがあるのがクロアリ、寸胴なのがシロアリ。触角がくの字に折れているのがクロアリ、数珠のようにまっすぐなのがシロアリ。四枚の羽の大きさがほぼ同じならシロアリ、前の羽が大きければクロアリです。虫そのものは見なかったが、窓際やサッシのレールに透明な羽だけが大量に落ちている、というのも空き家でよくある見つかり方になります。

蟻道(ぎどう)は、もっと確実な証拠です。土と排泄物を固めた細い筋が、基礎の立ち上がり、束石、玄関ポーチの脇、勝手口の土台際を縦に伸びていきます。太さは鉛筆から親指ほど。見つけたら、崩さずにそのまま撮ってください。崩してしまうとシロアリは別の経路を作り、どこから上がってきたのかが分からなくなります。基礎の外周をぐるりと一周し、見えた位置を簡単な図に落としておくと、業者の点検が短時間で済みます。

空き家は、条件がそろってしまう建物です。人が住まないと窓を開けないため、床下と壁の中の湿気が抜けにくい。雨漏りを放置すれば、天井裏や壁の内側の木材が濡れたままになります。庭に廃材、古い枕木、伐採した切り株、段ボールを積んだままにしていると、そこが発生源になることがあります。台風の後に雨樋の継ぎ目が外れ、雨水が基礎際へ落ち続けている、というのも遠州ではよく見る形です。床下換気口の前を物置や土で塞いでいないかも、一周するときに見てください。

自分で見てよい範囲は限られます。床下点検口の蓋を開けて懐中電灯で照らす、和室の畳の縁を少し持ち上げてみる、風呂場の入口や勝手口の柱の根元を指の背で軽く叩いて音の違いを聞く。この程度までです。床下に潜る、天井裏へ上がる、壁を剥がすといった作業は、被害の進んだ床が抜ける危険があるうえ、被害の全体像を専門家でない人が判断することはできません。歩いたときに沈む場所があれば、その位置を記録して、そこには乗らないようにします。

業者を選ぶときは、点検の結果を写真付きの書面で出すか、被害箇所と施工範囲を図面に落とすか、この二つのどちらかを行うかを確認してください。工法は、薬剤で土壌や木部を処理するものと、毒餌を敷地に設置して巣ごと減らしていくものが代表的です。どちらにも向き不向きがあり、床下に人が入れるか、井戸やペットがあるか、周囲の環境がどうかで変わります。保証を付ける会社が多いですが、年数、再施工の条件、対象となる範囲、点検の頻度は会社ごとに違うため、口頭ではなく書面で確かめます。

費用は延べ床面積や施工する範囲をもとに見積もる形が一般的です。同じ家でも、予防としての施工と、被害が出ている箇所の駆除、傷んだ木部の補修では性格が違い、補修工事は駆除の見積もりに含まれないことがほとんどです。複数社に頼むときは、同じ図面と同じ写真を渡して、同じ範囲で出してもらってください。対象範囲がずれた見積もりを金額だけで並べても、安いほうが得だとは言えません。何が入っていて何が入っていないかを一行ずつ照らし合わせます。

空き家に多いのが、突然の訪問による無料点検です。近所で工事をしているついでだと言われ、床下の写真を見せられ、その場で契約を勧められる。示された写真がその家のものかを確かめられないまま話が進む例があります。訪問販売による契約については、原則として特定商取引法上のクーリング・オフの対象となる取扱いがあります。その場で決めず、契約書と点検の写真を残させ、別の業者にも同じ場所を見てもらってください。適用の可否や具体的な手続きは、消費生活センターへ相談するのが早い方法です。

点検を受けたら、一枚にまとめておきます。実施した日、会社名と担当者、点検した範囲、指摘された箇所、施工した内容と使用した工法、保証の期限。売るときも、次の点検のときも、この一枚が出発点になります。前回の記録があると、二回目以降の点検で「前と比べて広がっているか」という見方ができるようになり、必要以上の工事を勧められたときにも判断の拠りどころになります。

  • 羽アリを見つけたら数匹を残し、腰のくびれと触角の形を確認する
  • 基礎の外周を一周し、蟻道を崩さずに撮って位置を図に落とす
  • 庭の廃材、切り株、古い枕木を基礎際から離す
  • 床下換気口の前が物や土で塞がれていないかを見る
  • 点検結果を写真付きの書面で受け取り、保証の条件を確認する
  • 訪問販売はその場で契約せず、別の業者にも見てもらう

費用は三つの層に分け、売るときは記録ごと引き継ぐ

見積もりの数字は駆除だけでは終わりません。この章では費用を三層に分け、保険と税の確認先、そして売却時に何を伝えるかを整理します。

費用は一つの数字にせず、三つの層に分けると見通しが立ちます。第一層は駆除そのもの。第二層は原状回復で、糞尿の清掃と消毒、断熱材の交換、天井や床の張替えが入ります。第三層は再発防止で、侵入口の封鎖、防除の施工、定期点検の契約です。相談の最初に出てくるのはたいてい第一層の金額だけですが、実際に払う総額を大きく左右するのは第二層のほうです。最初の電話の段階で、第二層と第三層についても見積もりを出せるかを聞いておきます。

見積書で見るべき欄は決まっています。作業範囲がどこまでか。保証の有無と年数、再発したときに無償か有償か。追加費用が発生する条件は何か。廃棄物の処分費が含まれるか。何人で何時間の作業を想定しているか。当日に鍵を開けて立ち会う人が要るか。この六つを同じ様式でそろえて並べると、金額の差が何の差なのかが見えてきます。安い見積もりは、範囲が狭いか、保証がないか、どちらかであることが多いものです。

火災保険は、契約の内容によって扱いが違います。一般に、シロアリのような虫害は補償の対象外とされることが多い一方、獣が侵入したことによる損害やハチの巣の駆除については、特約や共済の種類によって対応の可否が分かれます。加えて、空き家になったことを保険会社へ伝えていないと、そもそも契約の条件が今の使い方に合っていない場合があります。証券番号を用意して、契約している会社か代理店へ直接確認してください。使えるかどうかを自己判断で決めないことです。

支出を税の面でどう整理するかは、その家を今どう使っているか、いつ売るか、誰の所得に関わるかで変わります。修繕費として扱えるのか、資産に加える支出になるのか、売却したときの費用として認められるのかは、一般論で決められるものではありません。領収書と、いつ何のために行った作業かが分かる記録を残したうえで、適用の可否は税理士へ確認してください。作業の内容が書かれていない領収書だけが残っていると、後から説明ができなくなります。

売るときに効いてくるのは、知っている被害を伝えたかどうかです。売買の実務では、物件状況等報告書(告知書)に、雨漏り、シロアリの被害、給排水の不具合などについて売主の認識を記入します。過去に駆除した、被害があったが補修した、という事実も、隠すのではなく書いて渡すほうが安全です。伝えていない不具合が引渡し後に出ると、契約不適合責任として補修や代金の減額を求められることがあります。判断に迷う書き方は、仲介する宅地建物取引業者に相談してください。

買主の側から見ると、被害があった家より、被害があって、いつ、誰が、どう直したかが分かる家のほうが判断しやすいものです。駆除の報告書、施工前後の写真、保証書。これらが揃っていれば、値引き交渉の材料が一つ減ります。逆に、天井裏の臭いだけが残っていて記録が何もない状態は、買主に最大幅の不安を持たせます。金額に置き換えると、記録があるかないかは駆除費用そのものより大きく効いてくる場面があります。

建物を解体して土地として売る前提なら、優先順位は変わります。室内の被害を直す意味は薄くなり、代わりに近隣と通行人の安全、つまりハチの巣、獣が隣家へ移ること、外壁や瓦の落下のほうが先に来ます。ただし、解体すると固定資産税の住宅用地の特例が外れる取扱いがあり、更地にした後の税負担は変わります。解体の時期を決める前に、税の見通しと売却の段取りを同じ表に並べてください。順番を逆にすると、更地のまま長く持つことになりかねません。

何もしない、を選ぶこともあります。それ自体は一つの判断ですが、費用がゼロではないことは知っておいてください。被害は建物の中で進み、近隣への影響は続き、制度の上では管理不全の状態として行政の関与が入り得ます。半年後に見直す日をカレンダーに入れ、その日までに何を確認するかを書いておく。決めないことを、期限付きで決めた状態にしておけば、次に動くときの出発点が残ります。何も書かずに時間だけが過ぎるのが、いちばん高くつきます。

最後に、家族の中での分担を決めておきます。現地へ行ける人、業者と電話でやり取りする人、費用を立て替える人、記録をまとめる人。空き家の管理は一人が全部を抱えると必ず止まります。担当と次回の確認日を書いて共有し、写真と見積もりを同じ場所に置く。ここまで整えば、駆除が一度で終わらなくても、次に何をすればよいかが誰の目にも分かる状態になります。

  • 見積もりを駆除・原状回復・再発防止の三層に分けて依頼する
  • 保証年数と再発時の扱いを書面で確認する
  • 証券番号を用意して保険会社へ対象の可否を照会する
  • 作業内容が分かる形で領収書と記録を残す
  • 告知書に書く内容を仲介業者と事前にすり合わせる
  • 半年後の見直し日と、担当者を決めて共有する
費用の三つの層と、担い手の違い
含まれる作業主な担い手確認すること
第一層 駆除ハチの巣の除去、追い出し、防除の施工駆除・防除業者作業範囲、追加費用の条件、当日の立会いの要否
第二層 原状回復清掃消毒、断熱材の交換、天井や床の張替え工務店・リフォーム業者駆除の見積もりに含まれるか、別発注になるか
第三層 再発防止侵入口の封鎖、定期点検、庭木の剪定防除業者・造園業者保証の年数と対象範囲、点検の頻度と費用

図3売る時期と被害の届く範囲で、先にやることを決める

売る時期と被害の届く範囲で、先にやることを決める同じ被害でも、いつ売るかによって手を入れる範囲が変わります。まず自分の家がどのマスにいるかを決め、そのうえで見積もりの範囲を業者へ伝えてください。マスが変われば、直す順番も変わります。横軸=売却の時期 / 縦軸=被害が敷地の外へ届いているかおおむね一年以内に売る当面は保有・時期は未定敷地の外へ影響が出ている危険の除去を先に、記録は資料として残すハチの巣と獣の移動を最優先で止める。報告書と施工前後の写真は、そのまま告知書と価格交渉の材料になる。危険だけ先行し、内装は後に回す近隣への影響を断つ作業だけ実施する。実施日と会社名を控え、聞かれたら日付で答えられる状態にしておく。被害が建物の中にとどまる範囲を確定してから直すか決める被害箇所を特定し、補修してから売るか、現況のまま伝えて価格に織り込むかを、見積もりを取って比べる。原因を断ってから様子を見る侵入口の封鎖と湿気への対処を先に行い、復旧は次の巡回の結果を見て決める。半年後の見直し日を入れておく。解体して土地として売るなら、室内の復旧より通行人と隣家の安全が先に来る。
同じ被害でも、いつ売るかによって手を入れる範囲が変わります。まず自分の家がどのマスにいるかを決め、そのうえで見積もりの範囲を業者へ伝えてください。マスが変われば、直す順番も変わります。

このページ固有の確認メモ

ここからは「空き家のハチ・ネズミ・シロアリ|発見時の優先順位と相談先」で特に確認したい内容を、事実、避けたい判断、手元資料に分けて示します。すべてを一度に終える必要はありません。確認できた項目には日付と根拠を添え、分からない項目には担当者と再確認日を付けてください。家族が別々の時間に作業しても、同じ一覧へ戻れる状態を目指します。

確認しておく事実

この欄は、方針を決める前に共有したい事実です。家族の記憶だけで確定せず、通知書、契約書、公式ページ、撮影日が分かる写真など、確認に使った根拠を隣へ書きます。該当しない項目も削除せず「該当なし」とした理由を残すと、後から同じ調査を繰り返さずに済みます。

  • 急ぎ方は生き物の種類ではなく、人が通る場所との距離で決める
  • 発見した日にやるのは駆除ではなく、触らずに撮って記録すること
  • 市販の殺虫剤を先に噴くと、被害の範囲が読めなくなる
  • 家に入るネズミと、鳥獣保護管理法の対象になる獣は扱いが別
  • 封鎖は、中に取り残しがないことを確認してから行う
  • 蟻道は崩さずに撮る。崩すと侵入経路が分からなくなる
  • 見積もりは駆除・原状回復・再発防止の三層に分けて取る
  • 被害と対処の記録は、売却時の告知と価格交渉に直結する

避けたい判断

この欄に当てはまる可能性があるときは、契約や処分をいったん止めます。一般例を対象の家へ当てはめたのか、資料で確かめたのかを区別し、不足情報を質問へ直してください。法務、税務、測量、建物、行政など別分野の判断が必要なら、回答できる相談先へ切り分けます。

  • 巣や糞に近づいて撮影しようとして、刺傷や転落の事故を起こす
  • 屋根や不安定な足場に一人で上がって点検する
  • 獣が中にいる状態で侵入口を塞ぎ、死骸と臭いの問題に変える
  • 訪問業者の無料点検で、写真の出所を確かめないまま契約する
  • 駆除の見積もりだけを比べ、内装の復旧費を計算に入れない
  • 近隣に対して、その場で作業日や費用の負担を約束してしまう
  • 被害があった事実を伝えずに引き渡し、後から責任を問われる

手元で探すもの

見つけた資料には名称、発行年、原本の保管者を記します。古い資料も経緯を知る手掛かりになるため、最新版と違うだけで捨てないでください。見つからない場合は空欄にせず、再取得できるか、誰に所在を尋ねるか、いつ再確認するかを決めると次の相談準備になります。

  • 発見日と発見者、場所と見たもの
  • 引き・中間・寄りの三枚の写真
  • 近隣から受けた指摘の内容と日付
  • 軒下・戸袋・換気口・基礎の通気口の状態
  • 天井の染みと臭いの有無
  • 糞の大きさと、散らばりかたまりかの別
  • 羽アリの実物または羽の残り
  • 基礎外周の蟻道の位置
  • 床下換気口の前が塞がれていないか
  • 市町の窓口へ確認した内容と回答日
  • 見積もりの範囲、保証年数、追加費用の条件
  • 施工日、会社名、報告書と保証書の保管場所

よくある質問

ハチの巣は市が取ってくれますか

自治体によって扱いが違います。業者を紹介する、費用の一部を助成する、公共用地だけ対応する、といった差があるため、物件のある市町の環境や生活衛生の担当窓口へ直接確認してください。なお一般の住宅にできた巣の駆除は、原則として消防の業務ではありません。

天井裏の物音がします。自分で罠を仕掛けてよいですか

何がいるかで変わります。家に入るネズミは鳥獣保護管理法の対象外とされ所有者の判断で対処できますが、イタチやハクビシン、コウモリなどは同法の対象で、原則として許可なく捕獲できません。アライグマは特定外来生物としての取扱いがあります。市町の環境担当へ確認してから動いてください。

訪問業者にシロアリの無料点検を勧められました

その場で契約せず、契約書と点検の写真を残させ、別の業者にも同じ場所を見てもらってください。訪問販売による契約は、原則として特定商取引法上のクーリング・オフの対象となる取扱いがあります。適用の可否や手続きは消費生活センターへ相談するのが確実です。

駆除の費用は火災保険で出ますか

契約内容によります。一般にシロアリのような虫害は対象外とされることが多く、獣による損害やハチの巣の駆除は特約や共済の種類で分かれます。空き家になったことを保険会社へ伝えているかも関係するため、証券番号を用意して契約先へ照会してください。

被害があったことは、売るときに言わないといけませんか

売買では物件状況等報告書(告知書)に、雨漏りやシロアリ被害などについて売主の認識を記入します。駆除済みであっても、事実と対処の記録を渡すほうが安全です。伝えていない不具合が後から出ると、契約不適合責任として補修や減額を求められることがあります。書き方は仲介業者へ相談してください。

巡回のとき、どの季節に何を見ればよいですか

春から初夏は軒回りのハチの巣と羽アリ、夏から秋は巣の大きさと草の中の出入り、台風の後は雨樋と瓦のずれ、冬は基礎際の湿りと床下換気口の塞がりを見ます。毎回同じ位置から写真を撮ると、変化があった箇所だけが浮かび上がります。

公式出典・確認先

制度や受付条件は変わることがあります。最終判断の前に、リンク先の最新情報と担当窓口を確認してください。

  1. ふじがおか実家カルテ|住所で分かること(fudosan.atawi.link)カルテで整理する範囲と、現地・専門家確認が必要な範囲を確認確認日:2026-08-27
  2. 国土交通省|空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報(www.mlit.go.jp)管理不全空家等・特定空家等に関する制度と指針を確認確認日:2026-08-27
  3. 国土交通省|空き家対策 特設サイト(www.mlit.go.jp)管理不全空家制度の概要と所有者が行う管理の考え方を確認確認日:2026-08-27
  4. 磐田市|大雨への備え(www.city.iwata.shizuoka.jp)磐田市ハザードマップ、洪水・冠水情報への公式入口を確認確認日:2026-08-27
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大石 浩之

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役・宅地建物取引士(静岡県知事 第027186号)。静岡県磐田市見付を拠点に、磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎市・湖西市・浜松市で、相続不動産・空き家・実家じまいの相談に対応。家族が次に確認する事項を、判断を急がず、地域の実務と公的情報を分けながら整理しています。